拙作コミックス「通りすがりの怪事件」…なんとマーガレットコミックスから配信です。
デジタル版とはいえ、まさかの少女漫画のレーベルに驚きを隠せない槻城でございます。
ご紹介いただいたマーガレットのサイトデザインの王冠とピンク色が眩しい…感泣。
槻城はもともとゲームイラストや、小説挿絵…ちょっと禍々しかったりアダルティだったり…を生業としており、これまで刊行していただいた漫画は青年誌。「通りすがりの怪事件」の掲載もホラー誌だったりするものの、怖いどころかラブコメで和みメインという混沌具合にて「少女漫画”風”」と申していた次第です。しかし、マーガレットレーベルになったことで当作はまったき少女漫画に進化しました!
…と、ここまで念を入れるのは、少女漫画でデビューできなかったからだったりします。なんでも新人らしくない…要するにパッションが伝えられない残念な若者でございましたので。ただネーム作りは「ベテランみたい」とも褒められることがあって、その後、思いがけず青年誌で役に立ったり致しました。物心ついた頃には少年漫画も少女漫画も青年漫画も気紛れに読んでいたので、よく分からないところに落ちたのは致し方無いのかもしれません。
さておき、漫画は読んでもらってこそ完成です。久方ぶりの漫画に少々不安もございましたが、暖かく受け止めてくださった方が多いようで安心致しました。
発刊記念に、発売元のホーム社さんが画楽ノ杜「通りすがりの怪事件」特設ページを作ってくださいました。第一話と旅レポート漫画「通りすがりの怪事件〜春日大社遊行編」を無料公開しております、少しマニアックなおすすめポイントをご紹介しておりますので、お楽しみ頂ければ幸いです。春日大社さんは以前からとても惹かれていた神社さんでしたが、この取材で初めて訪れることが叶いました。そこは由緒正しく格式高く、しかもお社は女性的にとても美しく、そして名の通り、どこかしらゆったり明るいほのぼのさを感じる神社さんでした。昼行灯な紫津宮由葵と小野大介の二人が歩くに、これ以上似合う神社なかろう…とほくそ笑んだ作者でございました。折しも二十年に一度の式年造替の真っ最中。取材にご協力くださった関係者の方々に深くお礼申し上げます。
春日大社さんの境内摂社、夫婦大国社からお預かりしたおしゃもじを奉納致しました。お社の壁に置いてくださるとか。次…遠くない頃に伺う予定なので見て来ようと思います。