ここはイラストレーター槻城ゆう子のブログです。
お仕事情報や日々思うことを、気まぐれに書いていきたいと思います。+++2007.1.1 start+++
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超人ロック

まさか、このような日が来ようとは…!槻城のロックです!

 

この夏、プロ・アマ問わず有志が集まり制作された、同人誌「聖悠紀先生 超人ロック誕生50周年記念本 超人ロックの世紀」に寄稿致しました。まずは夏コミにて頒布とのこと。収録された作品の先生方も錚々たる方が並び、あの人も…!などと完成見本を頂いた後に楽しませて頂きました。本誌の後ろに写っているのは、当時限定作られた私物の「To you聖悠紀☆超人ロックの世界」です。

 

 

さて、ロックとの初めての出会いは小学生の時でしたか。

たまたま手にした少年画報社さんの雑誌「少年キング」でだったと思う。不老不死で少年や青年、はたまた女性の姿で世紀を跨ぎ歴史に登場する伝説のエスパー。その人柄は最強でありながらも人間らしさを失わず、憤ったり苦悩したり迷ったり恋をしたりするロックに魅了され、なけなしのお小遣いをはたいて、コミックスはもちろんイメージアルバム(レコード)、通信販売(キングに案内が載っていた)でしか買えなかった作画グループの同人誌やグッズなどを買ったりと、たぶん生まれて初めてハマった作品が「超人ロック」でした。

 

当時から洗練された綺麗な絵だと思っていて、キャラクターからメカからよく真似て描いておりました。絵以外だと、槻城漫画で見かける「!」「?」の多様はここから来ていると言ったら納得頂けるでしょうか。それくらい超人ロックには影響を受けました。

そして、自分もかなり大人になりましたが、ロックはまだあの時のまま、聖先生もご健筆で連載二本という驚異的なパワーを持って、現在もロックの世界を紡がれています。昨今の巻「風の抱擁」は、ロックの恋を見守っていたものとして感無量でございました。

 

最後に、この企画にお誘い頂く切っ掛けになった、Twitterでの「6月6日 ロックの日 #locke_fan」のカットを置いておきます。ロックは、槻城が資料を見ないで描くことができる、数少ないキャラクターの一人です。モノクロはロード・レオン。時を越え再読したロックは、やっぱりカッコ良かったです。

 

  

 

| 23:42 | 漫画 | - | - |
「IL BARBIERE A FUMETTI 漫画セビリアの理髪師」

イタリアはボローニャ、バラッカーノ小劇場の実験的プロジェクト、日本の漫画とイタリアのオペラのコラボ作品「IL BARBIERE A FUMETTI」のヴィジュアル担当を務めさせて頂きました。イタリアではオペラは古典であるため敬遠されやすいらしく、もっと気軽にオペラを楽しんで欲しいとの期待から、親しみやすい漫画とのコラボを企画されたそうです。この辺の事情は、日本で能や狂言が難解にみられ、鑑賞マナーなどに敷居の高さを感じてしまうのに近いのかな?と思います。イタリア国内のツアーに合わせ、小学校などでも公演をしたいと希望されてました。この公演で、新しく興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。

 

「IL BARBIERE A FUMETTI」は、物語を演技と歌で語る歌手がいない公演ということで、絵で物語の進行を解りやすくするために槻城がシナリオを再構成して絵にしました。元々「セビリアの理髪師」はラブコメで、槻城はラブコメ漫画家だったりもします。一枚絵では割と重めと言われがちな槻城ですが、漫画ではコミカルな表現も好んで使うので、両方の手法を交えて緩急をつけて解りやすく致しました。相手がロッシーニだからってやってやれないことはない…と思う。

〜簡単なあらすじ〜

とある未明の街に、美しいヒロインに一目惚れして追っかけて来た若き伯爵。ヒロインが住む屋敷を見つけ、窓に向かい恋の歌を歌い誘うが応答はない。そこへ街の便利屋フィガロがやって来て(そもそもなぜこんな時間に…邪推)伯爵と出会い、伯爵はヒロインが女相続人で有り醜悪な後見人の医師に監禁されていると知る。医師は事もあろうにヒロインとむりやり結婚するつもりだった。フィガロは伯爵に報酬を約束してもらい、恋の応援を請け負う。…ここから変装や、フィガロの奸計で医師を出し抜いたりすったもんだが数回。ヒロインが自分が騙されていると思い込み自暴自棄になりそうな頃、変装した伯爵が恋する姿なき相手であったことに気づきハッピーエンド。

 

…ごめんよ、ロッシーニ。

簡単に…本当に簡単に…解りにくいエピソードをばっさり削ぎ落として簡単にしました。時間軸と距離感も分りにくかったので整えました、元のお話を変更せず、出来るだけ簡単に…あ、簡単じゃなくてシンプルと言えばいいのか。

   

(絵のところどころに付けられた色は、劇場のアートディレクターの手によるものと思われます。)

 

これまで演じられてきた登場人物たちの造形は、言ってみればバタ臭い年齢高めの設定のものが多かったようです。しかし槻城フィガロは、槻城の好み100%で造形させていただきます。街の皆んなに慕われる器用気さくな粋な青年、嫌味なく貴族に対しても臆さない軽やかさを持ち、そして黒髪だ!…というのもフィガロの王道のイメージカラーは黄金なんですって。いやいや黒でしょ、黒カッコいいでsy…「OK!カッコいい!」とクライアント(イタリア人美女)から、かなり食い気味に了解を得られたのは嬉しかったです…。対してアルマヴィーヴァ伯爵は元はフィガロより年上の少々高慢ちきな裕福な貴族(しかも髪色が青!)。でも、わざわざ国をまたいでヒロインを追っかけてくるような裕福な貴族が、奥手というのはいささか価値基準が疑問。そこで、裕福だが若く世間知らずではあるけれど、ヒロインに対しては一途…(続編モーツァルトの「フィガロの結婚」では、フィガロの婚約者に手を出そうとする不埒者になるけど)…という塩梅に。ロジーナも定番は美女で烈女…こちらの妖艶なイメージも嫌いではありませんが、あくまで槻城ラブコメのヒロインであることと、伯爵とのバランスもあり華奢だけど芯のある少女に。彼女のシーンはいつも光が有るようなイメージに。名前が薔薇由来なので、衣装にも薔薇を。ヒロインと伯爵を幼さのあるキャラクターに設定することで、フィガロは報酬のためも有るが、可愛い二人の恋を応援をする兄貴的立ち位置で動いてもらうことにしました。

 

 

8月19日?バラッカーの小劇場中庭で初日の公演が滞りなく行われたとの知らせが届きホッと致しました。残念ながら見に行くことは出来ませんでしたが、なかなかに好評だったとのことでよかったです。初日を皮切りに、既にイタリア国内でのツアーが決まっているそうです。そして出来たら日本でも公演したいとのこと。その機会が訪れたなら、日本の友人らにも見てもらえるので嬉しいですね。

 

ご覧になった方々が笑顔になるような公演でありますように。

 

ボローニャの新聞紙に紹介されました。

他にも、色々なイタリアのメディアで紹介されたようです。

 

辻仁成さんが編集長を務めるWebマガジン「Design Stories」に、現地で初日をご覧になった荒川はるかさんが記事にしてくださってます。「ボローニャの夜を沸かしたポップな「セビリアの理髪師

 

■ジャンバッティスタ・ジョコリ氏による曲目リスト■

 

01・Sinfonia

第1幕第1場
02・Introduzione:Piano,pianissimo,senza parlar
03・Cavatina:Ecco ridente in cielo
04・Oh sorte!
05・Signore conte
06・Mille grazie mio Signore...

07・Cavatina:La ran la lera...Largo al factotum
08・Duetto: All'idea di quel metallo
09・Numero quindici a mano manca
10・vivace

 

第1幕第2場
11・Cavatina: Una voce poco fa
12・allegro
13・Aria: La calunnia è un venticello
14・Duetto: Dunque io son... tu non m'inganni?
15・Finale 1: Ehi di casa!... buona gente
16・Che casa accadde
17・Mi par d'essere con la testa

 

第2幕
18・Aria: Contro un cor che accende amore
19・allegro
20・Quintetto: Don Basilio/Casa veggo!
21・bravissimo
22・Bricconi, birbanti!
23・moderato
24・allegro
25・Aria: Il vecciotto cerca moglie
26・Temporale
27・Terzetto: Ah! qual colpo inaspettato
28・Zitti, zitti, piano, piano
29・Finaletto 2: Di si felice innesto

| 10:07 | 漫画 | - | - |
「定本 召喚の蛮名 Goety」

装い新たに拙作漫画「定本 召喚の蛮名 Goety」が刊行されました。
描いたのが20年前にもなるとは…ただただビックリ。
これも皆様のおかげです、有難うございます。

 

今では割と知られるようになったクトゥルフ(クトゥルー)神話に西洋魔術をセットした学園モノで、クトゥルーに追い詰められる恐怖より、学校の成績に追い詰められるノンキな女子高生が主人公の少々コメディ要素もある漫画です。
解説には初版に引き続き朝松健先生、そして新たに菊地秀行先生に寄せて頂きました。

 

クトゥルフ神話といえば、100年以上前にアメリカの小説家ラヴクラフトが作った世界観を、世界のあらゆるジャンルの創作者がシェアワールドする神話体系であり、小説だけでもブライアン・ラムレイ、ロバート・E・ハワード、スティーブン・キング、日本でも解説を下さった両先生はじめ多くの執筆陣がクトゥルフ世界を使った作品を綴っています。神話というからには神性に当たる存在が色々と登場するのですが、とにかく妖しく暗く恐ろしい別宇宙の生物?邪神様?など言われる、地球人類からみると神のようでもあり不快な生き物でもある理解しがたい存在だったりします。また神同様に恐ろしい事象に関連した魅力的な魔導書たちも数多く登場し、中には実在する書物もあったりします。
現在では、多種多様な作品や読みやすいムック本など多数見受けられますので、ご興味持たれた方はいくつか手にとってみられると面白いかもしれません。

 

そして西洋魔術。黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)により収集体系化されたものを参考にしています。クロウリーやメイザース、ブラヴァッキー夫人など、近世活躍した魔術師たちは実在したがゆえにとても興味深いです。槻城は魔術を考え方、または哲学のように思っています。
産業革命の反動だったそうですが、19世紀頃は黄金の夜明け団が内包するドイツ薔薇十字団の思想をもって薔薇十字運動が一般的に盛んになり、ラファエル前派や象徴派の絵画…バーン・ジョーンズ、エヴァレット・ミレイ、ルドン、ブレイク、クリムトや、詩人のボードレールやポー、イエイツなど、多くの芸術家が神話や神性を表現した作品を残しています。

 

曖昧なもの、キレイなものを見出したい。
それは恐ろしくも有るのだけど、きっと素敵なものだと思う。
そういった形而上の存在に再び出会いたい。


どこまで提示できるか分かりませんが、再び皆様にも楽しんでいただける作品を作りたいです。

 

アトリエサード通販サイト
Amazon

 

余談。
奇しくも国外初公開のアルフォンス・ミュシャ「スラヴ叙事詩」を先日、国立新美術館で見てきました。存在を知った10代の頃からの憧れの巨大な絵画、筆致の美しさもさることながら壮大な象徴主義に圧倒されました。

| 14:38 | 漫画 | - | - |
召喚の蛮名〜Goety † 玩具館・三隣亡

2017年1月末の復刻が正式に告知された我が「召喚の蛮名〜Goety」ですが、先駆けて展示会を行うとのお達しを頂き、槻城初の大規模展示となりました。ただ、自分の作るものは絵なので立体的に寂しい…と思っていたところに、以前からお付き合いがあり小説の挿絵を担当させていただいたこともある、石神茉莉先生がアドバイザーの玩具館三隣亡がコラボしてくださることになりました。

 

召喚の蛮名〜Goety † 玩具館・三隣亡

場所:群馬県前橋ギャラリー・アートスープ

期間:2016年12月16日〜12月26日

開場:11:00〜19:00(最終日17:00、火曜水曜定休、入場無料)

復刻版のカバー絵がお出迎え。

笑顔のヒロインに反してエントランスからマントのシルエットの見える黒く妖しいムードです。

海外のお屋敷のような額装絵びっしりの階段…ゴシックな雰囲気。

階段を登りきると黒い魔術的空間が現れます。

アートスープさんは普段は真っ白なギャラリーさんです。

槻城画は大小合わせて40点以上?に三隣亡さんの底知れない物量の綺羅びやかな妖しいアイテムたちと、空間演出のHdsさんのおかげもあって準備期間が短かったとは思えない、在廊するものを圧迫するようなゴシックテイストな空間が出来あがりました。しかも占い師とメヘンディアーティストの今大路智枝子さんが数日在廊してくださると!これは気になります…というわけで、16日と17日に槻城も少し在廊致しました。

 

Xmasのこの季節、普段使い出来る一点物なども有りますので、迷い込んで見るもの一興かと思います。

槻城の新アイテムは「召喚の蛮名〜Goety」に使った自作魔法陣のコースター。

妖しい変化が起きるかは分かりませんが、パーティなどの余興にでもお使い頂けると幸いです。

さて、この黒い空間に白い書物が一冊。その出現に関係者皆が驚き”奇跡の書”と言われた「小説すばる1月号」です。この展示会とはまったく無関係に、石神さんの小説挿絵を槻城が担当致しました。おまけにこの会期に合わせるように17日発売なので会場に置かせていただくことになりました。「すばる」さんにしてもこういった出向は殆ど無いとのことです。

 

「すばる」もコラボもまったく意図せず収束した今回の展示に、スタッフ揃ってミラクル…を連呼していたという。

日に日に変化すると言う三隣亡さんの展示等の詳細を石神さんのブログご案内されています。素敵アイテムを見つけてくださいませ。

そして、三隣亡さんの協力者でもあるアニメーションの監督や演出をされる角銅博之氏によるPVもいただきました。ヒロイン栃草緋不美が風に煽られています。こういう絵の使われ方は今まで無かったので新鮮。

色んな方々のご尽力とミラクルで成り立ったこの展示を、ぜひ体感いただきたいと思います。

ご来店、心よりお待ちしております。

| 00:56 | 漫画 | - | - |
「素ッ裸の幸せ。」電子書籍で復刊

スコラ時代のコミックバーズで読み切りシリーズとして掲載していただいた槻城初コミックス。
新作「通りすがりの怪事件」にも通じるほんわかラブコメ漫画ですが、妖しいものが一切でないへたれ男子の恋愛模様を描いたラブコメ漫画です。

紹介誌ぱふの漫画ライターさんたちにも暖かく迎えられたものの、発売元のスコラが倒産してしまい発売の二、三ヶ月余りで絶版。あれよあれよと幾星霜、巡り巡って当時の担当さん…編集業務から離れられておいででしたが…の手により、担当さんも気に入ってくれていた作品とのことでコミックバーズ(幻冬舎コミックス)を冠しての復活と相成りました。
後書きにも描いてますが、当作は担当さんと和気あいあいと楽しく制作させていただきました。
本当に有り難いことです。

電子版「素ッ裸の幸せ。」 表紙はこちら↑。
初版をお持ちの方は「あれ?」と思うかも。
初版バージョンはこちら↓。

時代の流れですね、電子版の表紙はトリミングされています。
なんでも肌色が多いとコードに引っかかるとかなんとか…Hな漫画じゃないのに…どっちかというと純で奥手な男子が初恋愛に奔走するグダグダ漫画なのに…と、愚痴はさておき、若者の恋愛は時代が巡ってもその時のドキドキ感は余り変わらないように思います。

作者でさえこっ恥ずかしくいたたまれない内容となっております…お楽しみいただければ幸いです。
告知に使った一番上のカラー画像は、第六話「絶対国防圏」の扉。
既にイラストレーターだったのでカラーの仕事もしておりましたが、漫画でカラー描かせていただけたのは初めてだったので嬉しく思ったものでした、漫画らしく輪郭線を活かしました。
それだけ思い入れも強い作品。せっかくなので雑誌掲載の予告カットも一緒に置いておきますね。

| 12:09 | 漫画 | - | - |
春日大社再訪と大阪

春日大社さんは云うまでもなく、多くの観光客や修学旅行でも訪れる奈良県の有名な神社さん。
そんなメジャーな神社さんが槻城は以前からとても気になっていました。
春日祭におん祭り…年中頻繁に行われるお祭をいつかこの目で見たいと思っていました。
そんな中、今年の春にコミックス「通りすがりの怪事件」の刊行記念に春日大社さんに伺うことになったのは、どうしたご縁かと舞い上がる思いで旅立ったのでした。

 

旅レポート漫画「通りすがりの怪事件〜春日大社遊行編」は、ホーム社「画楽ノ杜」サイトにて無料公開中です。

 

取材に訪れた春にも、仮御殿に神々がおいでになる今しか立ち入ることが出来ない御本殿などを拝見しましたが、昨年から続く二十年に一度の式年造替もこの秋には終盤、神々が本殿に戻られる直前に御本殿を間近にしつつ斎庭の白砂を敷入れる「お砂持ち行事」に参加すべく、個人的に旅の日程を組んでおりました。

あらためて訪れた美しい春日大社に浮き立ちつつ、お世話になった神職さんにご挨拶して受付をすませ林檎の庭でお祓いしてもらい、受付で預かった巾着の砂を御本殿の周囲に撒きます…槻城は主に天児屋根様の前に…w

しかしながら一体どこから来るのか、神域の高揚感は。同じくお砂持ちのご奉仕をする方々も、純粋に奉仕の気持ち、または記念だったりたまたまだったりするのでしょうが、神の発生を想う槻城はこれ以上無いうっとりとする時間でございました。
11月6日には本殿遷座祭が執り行われ、神々が本殿へお戻りになられます。
その後数日間に渡って行われるらしいお祝いのお祭りにも、近ければ日参したいところですが、こればかりは東京在住にて無理というもの…致し方ありません。

当座の目的を果たし境内散策をゆっくりと。摂社の夫婦大国社にご奉納させていただいた槻城心願成就のおしゃもじを発見。
緊張で写真を撮る手が震えてブレブレ…許可を頂いて撮影しました。
本当にとても有意義な時間でした、遷座祭などを控えた潔斎中にお相手くださった神職さんたち、誠に有難うございました。

宿泊はレトロホテルの奈良ホテル。
趣有るホテルはやはりBarに行かなければ、と勇んでみればメニューに”にゅうめん”の文字。
そうでした、大神神社もある三輪そうめんの本場でした。
ということで雰囲気あるBarで関西風お出汁のにゅうめんをいただく贅沢、お酒もちょっぴり。

翌朝は漫画にも描いた春日大社の朝拝へ。
大祓祝詞を神職さんたちと奏上するのですが、どなたでも参加できますので機会があれば参列して欲しいです、清々しい気分になれますよ。
あとは10月1日にオープンしたばかりの国宝館にも立ち寄りました。
雅で豪華な古刀や蒔絵は朝廷の覚えめでたい流石の春日さん。
春日の大太鼓も実際に祭に使われている物と同型の物が展示されていました。

さて春日大社を満喫した後、関西の友人から奈良と大阪は近いよ〜との言葉を受け、夕方から大阪へ。
大阪の友人らが楽しい宴で迎えてくれました、ほっこり感謝です。

大阪での一番の目的地は禊の神様を祀る住吉大社。
大きな神社ですが氏神様として親しまれているのはお国柄かな。
ほぼ半円を描く反橋は上から見ると下が見えなくて怖かったです。
巫女さんの挿頭にも日の出?を表す半円のモチーフが有りました。

 

大阪でも行きたいところはたくさんあったのですが、難波八坂に始まり、住吉さんの後は堀越、大江、生國魂、サムハラ、坐摩を巡って体力の限界でした。次は海か山側を攻めたい。
神社は、誰かが大事にしているものを目のあたりにできる空間かなと思います。
静謐な静けさも賑やかな祭も。
文化遺産としてだけじゃなく、そこに携わる方々があっての存在、支え支えられる相互関係が美しいなぁと。信仰とは違う何かが神社には有るように感じます。

それはそうと、槻城はこれまでも神社巡りをしていましたが、御朱印は頂いてきませんでした。
でも春の春日大社来訪時にとてもお世話になった記念に初めての御朱印帳を春日さんで手に致しました。
そして今回の来訪にて、春日大社始まりの御朱印帳は春日大社にて完成致しました、狙ったわけじゃなかったのでビックリ。

自分のお土産は春日大社国宝館の猫手ぬぐいと住吉大社の五大力のお守り…柵の中の墨で五大力の文字が書かれた小石を集めるといいことが有るとか。
わりと簡単に見つかったのでお持ち帰りです。

| 19:12 | 漫画 | - | - |
電子版「通りすがりの怪事件」発売と春日大社遊行編

拙作コミックス「通りすがりの怪事件」…なんとマーガレットコミックスから配信です。

デジタル版とはいえ、まさかの少女漫画のレーベルに驚きを隠せない槻城でございます。

ご紹介いただいたマーガレットのサイトデザインの王冠とピンク色が眩しい…感泣。

 

槻城はもともとゲームイラストや、小説挿絵…ちょっと禍々しかったりアダルティだったり…を生業としており、これまで刊行していただいた漫画は青年誌。「通りすがりの怪事件」の掲載もホラー誌だったりするものの、怖いどころかラブコメで和みメインという混沌具合にて「少女漫画”風”」と申していた次第です。しかし、マーガレットレーベルになったことで当作はまったき少女漫画に進化しました!

 

…と、ここまで念を入れるのは、少女漫画でデビューできなかったからだったりします。なんでも新人らしくない…要するにパッションが伝えられない残念な若者でございましたので。ただネーム作りは「ベテランみたい」とも褒められることがあって、その後、思いがけず青年誌で役に立ったり致しました。物心ついた頃には少年漫画も少女漫画も青年漫画も気紛れに読んでいたので、よく分からないところに落ちたのは致し方無いのかもしれません。

 

さておき、漫画は読んでもらってこそ完成です。久方ぶりの漫画に少々不安もございましたが、暖かく受け止めてくださった方が多いようで安心致しました。

発刊記念に、発売元のホーム社さんが画楽ノ杜「通りすがりの怪事件」特設ページを作ってくださいました。第一話と旅レポート漫画「通りすがりの怪事件〜春日大社遊行編」を無料公開しております、少しマニアックなおすすめポイントをご紹介しておりますので、お楽しみ頂ければ幸いです。春日大社さんは以前からとても惹かれていた神社さんでしたが、この取材で初めて訪れることが叶いました。そこは由緒正しく格式高く、しかもお社は女性的にとても美しく、そして名の通り、どこかしらゆったり明るいほのぼのさを感じる神社さんでした。昼行灯な紫津宮由葵と小野大介の二人が歩くに、これ以上似合う神社なかろう…とほくそ笑んだ作者でございました。折しも二十年に一度の式年造替の真っ最中。取材にご協力くださった関係者の方々に深くお礼申し上げます。

春日大社さんの境内摂社、夫婦大国社からお預かりしたおしゃもじを奉納致しました。お社の壁に置いてくださるとか。次…遠くない頃に伺う予定なので見て来ようと思います。

| 15:19 | 漫画 | - | - |
コミックス「通りすがりの怪事件」発売


通りすがりの怪事件 (集英社ホームコミックス)

のんきな女子高生とちょっと鈍感な神職青年のほんわかラブコメディー。
ただ作者がゲームのモンスターイラスト描きなので、神顕現シーンはほんわかじゃないかも。
当作品は、オビで本格神事系とうたってあるように神道を扱っています。
毎回、担当さんも苦慮された数ページに渡る祝詞や、神々のことは実際の神道の学びに重きをおきつつ扱わせていただいたつもりです。

この作品のキャラクター、主人公の紫津宮由葵と小野大介は、槻城が20年も前に創りだしたキャラクターで、これまで幾つかのパラレルワールド的読み切りがあるくらい彼らの住む世界を試行錯誤していました。そして今回ようやくその完成形を見ることが出来ました。応援してくださった皆様、関係各位には誠に感謝致します。

神々に導かれるように恋心のご縁を結ぶ二人。
この作品自体、いろいろなご縁で出来上がったともいえます。
10年後して声をかけ続けてくれた担当氏、後押ししてくれた編集さん友人知人、神道や民俗学の知識を有する人たちとの関係、更には自分が神職筋だったという事実が発覚。これには本当に導きだと思って描くしかない!と思いました。
周囲に散らばっていたこれらご縁の糸全てが重なって、この度のコミックス化になったのだと思います。

ところで、キャラクターと漢字一文字違いのお名前を持つ某声優さんがいらっしゃいますが、上に書いたように20年前に作ったキャラクターなのでモデルにしたということはありません。そんな断りを入れるのは、男性キャラクターが名前もそうなら善い声の持ち主で、その声で奏上される祝詞にヒロインがうっとりしてしまう…などという描写が度々あるためです。これは天の岩戸神話のエピソードに準じた設定でキャラ名も設定に関わるため変更しませんでした。もちろん某声優さんはとても善いお声だと思っています、偶然にもDGS(ディアガールストーリーズ)のリスナーになったのは連載開始まもなくでした。

そしてテーマでもある「御縁」を考えた時、自分でも無理を承知で申し出た帯コメントをご快諾くださり、さらに正式依頼の段になった時にどこまでお願いできるのか解らず、恐る恐る希望願望の最大値をお告げしたら更にその倍の倍の倍…∞…の内容を寄稿くださった敬愛すべき師匠永野護氏、お忙しいなか本当に誠にトンデモナク恐悦シゴクにございまして…すみません、言葉が追いつかないので一言、有難うございました!!

「通りすがりの怪事件」は神道、民俗学、古代歴史を扱う現代物語です。
また、八百万の神は興味が尽きず、続編&スピンオフ作品の構想もありますので今後とも宜しくお願い致します。

| 21:20 | 漫画 | - | - |